社長の働き方。ときどき禅とか。

半分の時間で2倍の成果を手に入れる。「20%の才能」に集中する働き方

半分の時間で2倍の成果を手に入れる。「20%の才能」に集中する働き方

「もっと頑張れば、もっと成果が出るはずだ。」

多くの人が、どこかでそう信じています。

私も昔は同じように考えていました。
努力量を増やせば、成果が比例して伸びていく。
そう思っていたのです。

でも実際には、頑張り方を間違えると、成果が落ちていくことがあります。

働く時間は増えているのに、結果がついてこない。
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

(私自身、「頑張っているのに上手くいかない時期」が長く続きました。
焦りと不安ばかりが大きくなっていった感覚を、今でも覚えています)

こうした“努力の空回り”には、理由があります。
それは、自分の能力の“20%”に集中できていないことです。

この記事の要約:「半分の時間で2倍の成果」を実現するポイント

成果の8割を生む20%に集中する パレートの法則に沿い、時間の大半を占める「成果につながらない80%」を手放し、成果を生む仕事に集中することが鍵となる。
不自然な努力をやめ、「無為自然」で働く 苦手を克服するより、自分の本質・自然体でできることに沿うほうが生産性は高まりやすい。
才能はすでに手の中にある(明珠在掌) 新しいスキルを探すのではなく、すでに持っている“自然にできること”こそ成果の源である。
小さな成功体験がギフトのヒント 努力していないのに喜ばれた経験や、子どもの頃から自然にやっていたことが「成果の20%」を形づくる。
自然体で働くと、時間そのものが味方になる 得意分野に集中すると、集中力・継続力・改善力が高まり、少ない時間で大きな成果を得られるようになる。

これらについて、以下で分かりやすく解説していきます。

80対20の法則 ― 結果の8割は、たった2割の行動から生まれる

パレートの法則をご存じの方も多いと思います。
「結果の80%は、20%の要因から生まれている」という有名な法則です。

ビジネスでも同じです。

成果を生んでいる部分は、実はあなたの行動全体の2割しかありません。
逆に言えば、残りの8割は「やってもやらなくても、成果に大きく影響しない行動」で占められている、ということです。

例えば、10の仕事を抱えているとして、そのうち本当に成果に直結しているのは2つだけ。
その2つに時間とエネルギーを集中的に投資できれば、仕事量は減っているのに成果はむしろ増えていくのです。

単純計算、この20%にだけ集中すれば、仕事時間は1/5になります。
それで、成果の80%が生まれる。

仮に、大切な20%の仕事に、今までの2.5倍の時間をかけたら、1/5×2.5=1/2。
つまり、労働時間は今の半分。
そこで得られる成果は、80%×2.5で、200%。

つまり、半分(1/2)の時間で、2倍(200%)の結果が出る、ということになりますよね。

では、この“20%の行動”とは何なのでしょうか?

答えは、あなたの“才能=ギフト”に基づいた仕事です。

不自然な努力は成果を奪う ― 老子「無為自然」の考え方

ここで、東洋思想の話を少しだけさせてください。

老子は「無為自然(むいしぜん)」という言葉を残しました。
「無為」と聞くと、“何もしない”と誤解されがちですが、本来の意味はまったく違います。

無為=不自然なことをしない
という意味です。

つまり、「あなたにとっての“不自然な行動”をやめよう」ということです。

誰かのやり方を真似して無理をする必要もない。
苦手を克服しようと、力づくで頑張り続ける必要もない。

人は、生まれ持った個性や才能の方向に向かっているとき、自然体で成果を出せます。
逆に、自分の本質と逆の方向に進もうとすると、努力量のわりに成果が出なくなる。

この考え方は、パレートの法則とも驚くほど一致します。

成果の8割を生んでいる20%とは、
“あなたが自然体でできる仕事”だからです。

「明珠在掌」― 探していた宝は、すでに掌の中にある

明珠在掌(みょうじゅ たなごころにあり)

成果を出したいとき、人はどうしても“外側”に答えを探しに行きます。

  • 新しいスキル
  • 資格
  • ノウハウ
  • 成功者のやり方

もちろん、学びは大切です。
ただし、その前に気づいた方がいいことがあります。

禅には、こんな言葉があります。

「明珠在掌(みょうじゅ たなごころにあり)」

―― 探している宝は、すでに自分の掌の中にある。

この言葉を知ったとき、私はハッとしました。
多くの人は、成果を出すカギは“自分の外にあるもの”だと思い込んでいるからです。

でも実際には、成果の20%を生み出す才能は、後から身につけるものではなく、あなたがすでに持っているものなのです。

  • 自然とできてしまうこと
  • 他人からよく褒められたこと
  • 努力せずに喜ばれたこと
  • 子どもの頃から当たり前のようにやっていたこと

これらこそ、あなたが持って生まれた“明珠(宝)”です。

そして、その宝を活かして働くとき、成果は自然と積み上がり始めます。

不自然な努力を続けていた頃の私

私にも、「不自然な努力」を続けていた時期があります。

私は営業が苦手です。
相手に嫌われるのではないか、期待に応えられないのではないか…。
そんな不安が強く、営業の場に立つたびに心が重たくなっていました。

それでも、
「営業ができないと売上は伸びない」
「営業力は社長の必須スキルだ」
と思い込み、苦手な営業の研修に100万円以上投資したこともあります。

でも結果は、まったく出ませんでした。

今なら分かります。
そこは、私が向かうべき“20%の領域”ではなかったのです。

営業を手放したら、売上が安定した

苦手な営業を続けても成果が出なかった私は、あるタイミングで腹をくくりました。

「営業は、もう手放そう。
 その代わり、自分が自然にできることに全振りしよう」

こうして私が選んだのは、“情報発信”でした。

YouTube、ブログ、ポッドキャスト。
「分かりやすく伝える」「教える」という行為は、昔から好きでした。

例えば、中学生の頃、同じ塾に通っていた女の子に数学を教えたときも、
「すごく分かりやすいね!」と喜んでもらえた経験が、今でも記憶に残っています。

(これが、私にとっての「小さな成功体験(後述)」です)

当時は、それが才能だなんて思いもしませんでした。

でも振り返ってみると、あれがまさに“明珠在掌”。
自分が持って生まれた宝だったのです。

情報発信に集中すると、不思議な変化が起こり始めました。

  • 文章や動画を通して、私の価値観や考え方を伝える。
  • それを見た方々が、自然と私を信頼してくださるようになる。
  • 問い合わせをしてくださる方は、すでに私のことを理解したうえで来てくださる。

結果として、営業ゼロでも受注しやすい状態が生まれました。

これは、たまたま運が良かったわけではありません。

「不自然な努力を手放し、自然な20%に集中した結果」だったと、今は確信しています。

才能(20%)は「小さな成功体験」の中に隠れている

では、どうすれば自分の20%を見つけられるのでしょうか?

才能というと、多くの人は“特別な実績”を思い浮かべます。
大会で優勝したとか、大きな成果を出したとか、目立つ賞を取ったとか。

でも、ここでいう才能は、そんな派手なものではありません。

才能とは、

  • 努力しているつもりはないのに喜ばれたこと
  • 気づけば自然に続けてしまっていたこと
  • 他の人よりラクにできてしまうこと

そうした“ごく小さな成功体験”の中に、静かに眠っています。

例えば次のようなものです。

  • なぜか相談されやすい
  • 説明が上手いと言われる
  • 細かい作業を苦にせずできる
  • 初対面の人と仲良くなるのが得意
  • コツコツ積み重ねることが好き
  • 問題解決の筋道を見つけるのが早い

こうした「自然とやってしまうこと」は、
すべてあなたの“宝=明珠”です。

ただ、自然にできるものは自覚しにくく、
多くの人は「こんなの誰でもできる」と思ってしまいます。

でも、その「誰でもできる」は、ほとんどの場合“あなたの才能”です。

才能とは、大抵の場合“無自覚”です。
だからこそ、一度立ち止まって、小さな成功体験を丁寧に掘り起こす必要があります。

自然にできることに集中すると、時間が味方になる

苦手なことを頑張る時間は、“消耗”の時間です。
続ければ続けるほど、エネルギーが減っていきます。

一方で、自然にできることに集中していると、不思議な現象が起きます。

  • 疲れにくい
  • 時間を忘れる
  • 改善アイデアが湧いてくる
  • 継続が苦にならない
  • 結果としてスキルが磨かれていく

心理学でいう“フロー状態”です。
この状態では、1時間の質が圧倒的に上がります。

つまり、
才能の20%に集中すると、時間そのものが味方になってくれるのです。

「頑張れば頑張るほど成果が出る」のではなく、
「自然体で働くほど成果が積み上がっていく」という状態へ移行する。

これは、多くの人が無意識に抱えてきた“働き方の前提”を変える体験になると思います。

手放すほど、成果が出る

私自身、営業をやめ、SNSをやめ、会社を無理に拡大しようとするのをやめ、
“手放す”ことを繰り返してきました。

そして気づいたことがあります。

成果は、努力の量ではなく、努力の方向で決まる。

方向が合えば、少ない努力でも成果は出ます。
方向が間違っていれば、多くの努力をしても成果は出ません。

だからこそ、まずやるべきことは、
「何を増やすか」ではなく、
「何を手放すか」です。

8割の“自分を消耗させる行動”を手放し、
2割の“自然とできること”に集中する。

すると、仕事が軽くなるだけでなく、日常の満足度まで変わっていきます。

あなたは、どの20%を手放しますか?

あなたが手放したほうがいい“不自然な80%”は、何でしょうか?

そして、
あなたが自然にできる“20%の才能(明珠)”は、どこに眠っているでしょうか?

その宝に気づけたとき、
働き方も、成果も、日常も、驚くほど軽くなります。

半分の時間で2倍の成果を出す方法は、
特別なスキルではありません。

あなたが最初から持っていた才能(ギフト)に気づくこと。
そして、それを使って、楽しく仕事をすること。

たったこれだけです。

あなたの才能が、見つかりますように。

著者 (Author)

株式会社ミリオンバリュー(MillionValue, Inc.)代表取締役社長(CEO)大林こうすけ(Kosuke Obayashi)
禅や東洋思想のエッセンスを通じて、忙しさの中でも心穏やかに働ける(そして、結果もついてくる)ヒントをお届けしています。

I share practical insights from Zen and Eastern philosophy to help you work calmly and sustainably — even in busy days — while achieving results in your own rhythm.

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